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ダイオキシンが一般に知られるようになったのは、ベトナム戦争で使用された不純物としてダイオキシンを含んだ枯葉剤が人体に大きな影響を与えたことによります。この猛毒のダイオキシン類は、ごみ焼却炉によっても発生し、地球環境汚染問題の一つとして新聞やTVなどのマスコミに大きく取り上げられ注目を浴びています。
スウェーデン、ドイツあるいはオランダなどのヨーロッパ各国では、いち早くごみ焼却の際に発生するダイオキシン類の削減に取り組み成果を上げています。
国内での取り組みは,1984年に厚生省が開始し、1990年12月に「ダイオキシン類発生防止等ガイドライン(旧ガイドライン)」がとりまとめられました。1997年1月にこれを見直して「ごみ処理に係わるダイオキシン対策の総合的な推進を図って行くためのガイドライン(新ガイドライン)」がとりまとめられました。このガイドラインに沿って1997年8月に厚生省が廃棄物焼却に伴うダイオキシン類の排出を削減するために廃棄物処理法に基づく廃棄物処理施行令(政令)および廃棄物処理法施行規則(省令)を改正し、一方では通産省が鉄鋼用電気炉を使用している企業に、自主的な排出管理計画の策定を求めました。1997年12月には環境庁が大気汚染防止法を改正し、2002年12月にダイオキシン類対策特別措置法が施行され、排出基準値を下記(表1)に定め現在に至っています。
表1 ダイオキシン類対策特別措置法による排ガス中のダイオキシン類排出基準値 |
炉の種類
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処理能力 |
新設炉
(ng-TEQ/Nm³)
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既設炉
(ng-TEQ/Nm³) |
廃棄物焼却炉
(火格子面積0.5³以上
または焼却能力50kg/H以上) |
4ton/H以上
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0.1 |
1 |
2〜4ton/H |
1 |
5 |
2ton/H未満 |
5 |
10 |
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粉末活性炭ハイモックスDC-P1
[1.粉末活性炭の吹き込みについて]
[2.ダイオキシン類削減対策と活性炭]
[3.ダイオキシン問題の経緯と排出基準値]
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