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新ガイドラインではダイオキシン類削減についてごみの排出規制、燃焼方式、広域的な処理、適正なRDF化等のごみ処理全般に係わる総合的な観点から指摘を行なっています。その中で焼却炉および排ガス処理について次のことによりダイオキシン類削減対策を述べています。
- ごみ焼却炉の燃焼温度を800℃以上(新設では850℃以上)にしてダイオキシン類の生成を抑える。
- 煙突出口の一酸化炭素濃度を50ppm以下(新設では30ppm以下)にする。
- 安定燃焼を行なう。
- 集塵機入り口の排ガス温度は、電気集塵機の場合200〜280℃、バグフィルター式集塵機の場合200℃未満の出来るだけ低い温度とする。(ダイオキシン類の生成は300℃前後でピークとなる。そのため、焼却炉で分解していても排ガス温度がこの領域にあると再合成する可能性がある)
- 排ガス処理設備は吸着除去法あるいは分解除去法を組み合わせることによりダイオキシン類の高度処理を行なう。
- 吸着除去法
☆粉末活性炭の吹き込み
集塵機入り口に粉末活性炭を吹き込むことにより、液相状および気相状の
ダイオキシン類を吸着除去する
☆活性炭系吸着塔
活性炭系吸着材の充てん塔で液相状および気相状のダイオキシン類を吸着除去する。
- 分解除去法
脱硝用触媒をベースとした酸化触媒により、ダイオキシン類も分解できる
このように新ガイドラインでは
【ダイオキシン類をできるだけ発生させない】
↓
【排ガス温度の急冷によりダイオキシン類の再生を起こさない】
↓
【集塵機で粒子状のダイオキシン類とダイオキシン類が付着した飛灰を集塵する】
↓
【活性炭の吹き込みでダイオキシン類吸着効果を高める】
ことを勧めています。
粉末活性炭ハイモックスDC-P1
[1.粉末活性炭の吹き込みについて]
[2.ダイオキシン類削減対策と活性炭]
[3.ダイオキシン問題の経緯と排出基準値]
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